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2018-02-24

中古カメラ転売が稼げないと言われている理由について

昔、ビジネス系の情報交換会で、参加者の方に「どんな仕事をしてるんですか?」と聞かれて「中古カメラを売っています」と言ったら「あぁ、カメラですか…」と微妙な反応されたことがありました。「ん?一体どうしたのだろう?」とその時は不思議だったのですが、そのあとネットなどでカメラ転売というワードで調べてみると「中古カメラ 詐欺」や「中古カメラ 転売 稼げない」などといったマイナスなキーワードが出てきて大変驚いたという記憶があります。

実際に中古カメラビジネスを事業として行い生計を立てている私からすると、カメラ転売は詐欺でもなければ、会社としてもかなり稼がせてもらっているので、どうしてカメラ転売が悪く言われるようになってしまったのか不思議で仕方がありません。ということで、今回はネット上で見られるブログや記事などを参考に、カメラ転売がどうしてこれほどまでにマイナスな印象を与えているのか原因を考えてみました。

「カメラ転売=詐欺」というワード

中古カメラ転売はネット上で「詐欺」と言ったワードと組み合わさって検索されることが多いです。非常に残念なことなのですが、これは過去に中古カメラを題材とした情報商材や高額セミナーなどが多く販売されていたということがあり、実際に購入した人が実践してみて結果的に稼げなかったことが理由をしてあげられるのではないかと思います。

実際に私もそういった商材やセミナーを購入し勉強したことがありますので、何とも言えませんが、確かに高額だなぁと思うものもありましたし、ほとんどノウハウを何も教えてくれない「とりあえず頑張るんだ!」といった精神論だけのセミナーなどもありました。

こういった経緯から、カメラ転売のイメージはかなり悪くなってしまい、最終的には「詐欺」と言ったワードと組み合わされて検索されるようになったのではないかと思います。実際には「カメラ転売」が「詐欺」なのではなく、カメラ転売の情報を提供していた人たちがしっかりと質の高いノウハウや情報を提供できなかったのが理由であり、決して「カメラ転売」が「詐欺」というわけではないのです。もし、カメラ転売が詐欺なのであれば、全国にある中古カメラ屋さん全てが詐欺師扱いされてしまいますからね。それはちょっと違うかなと。

現在、情報はスマホで検索すれば誰でも入手できる時代です。玉石混合のたくさんの情報の中から自分の力で質の高いものを仕訳していく必要があるので、そこを見極める能力はこれからも求められていくと思います。

悪質な売り方をする転売ヤーの存在

また、イメージが悪くなった原因として挙げられるのは悪質な転売ヤーの存在。

「それはお前らのことだろ」

そうひとくくりに言われると取りつく島もないのですが、そういう売り方をしている人が存在しているのも事実です。これに関しては申し開きはできないですね…。以前に比べると悪質な転売ヤーはかなり減りましたが、それでもまだ一定数は存在しています。私も自分で使用するカメラをヤフオクで落札した際に説明と違うコンディションのものが届いたので、返品を希望したら「コンディションは主観によるところが大きいので…」とやんわりと返品を断られました笑。これを悪質ととるかどうかは人によると思いますが、少なくとも長くこのビジネスをやろうと考えているのであれば、あまり懸命な売り方ではないと思います。稼ぐことも大事ですが信用があって利益が出るビジネスなので、そこは理解してもらいたいですね。

ただ、指導していると20人に1人くらいの割合で悪質な稼ぎ方をする人が出てきます。しかもそのやり方を注意しても止める気配がない、というか他のやり方ではもう稼げない…。そういう人は結局最後にアカウントが潰れてビジネスが終了するのですが、その間に落札した人などはたまったもんではないですよね。そういう意味では私たちにも責任があるので「お金儲け」ではなく「ビジネス」として指導していく必要があるんだろうなと最近痛感しているところです…。

カメラ転売は本当に稼げないのか

実際にブログなどで「カメラ転売は稼げないのでやめましょう」といった記事を読んでみてわかったことは、その多くが「カメラ転売をほとんど実践していない人」もしくは「カメラ転売をちょこっと実践してみたけども稼げなかった」という人たちでした。で、その記事を最後まで読んでいくとだいたい書いてあるのは「だから【アフィリエイト】や【無在庫】の方が稼げますよ」といった「自分のノウハウが一番稼げる」といった系統の記事でした。

私はカメラ転売が一番稼げるビジネスだとはもちろん思っていません。アフィリエイトも無在庫も稼げるノウハウであることは知っていますし、実際に実践してみるとカメラ転売以外でもしっかりと結果がでているものもあります。また商材もカメラ以上に稼げるものが存在しているというのも納得はできます。ですので「他の手法でも稼げますよ」と言われれば私も理解はできるのですが、先に述べたように全く実践もせずまたは本質をつかむことなくポジショントークありきで話すというのはいかがなものかと思います。 きっとこうやって不安を煽ってお客さんを集客するという手法をとっているのだと思いますが、それはそれでとても残念です。

実際に中古カメラビジネスを事業として行なっている私としては、中古カメラは全く稼げない商材であるという考え方はありえません。むしろ初心者の方でも利益が取りやすい非常に優れた商材であると考えています。

ただ、「副業」であったり「転売」といったビジネスに取り組もうとしている方の最初の傾向として「どうにか楽して稼ぎたい」と思う節があり、その結果うまくいかなかったという人は多いと言えるでしょう。

カメラ転売が「簡単」で「楽」だと思われている

はっきり言いますが、カメラ転売は非常に「簡単」です。

中古カメラを「安く」仕入れて「高く」売る、この一連の流れを繰り返すだけですのでとっても「簡単」だと思います。

ただ、「簡単」ではありますが「楽」なのかと言うとそうではなく、やるべきことをしっかりやっていなければ稼ぐことはできません。「簡単」と「楽」をごちゃ混ぜにして誤って認識し、そんなに力を入れなくても楽して稼げると勝手に思い込んでカメラ転売に取り組み、結果的に玉砕する方は実際に多いです。

どんなビジネスにも「楽」して稼げるビジネスはありません。もし「簡単」に「楽」して稼げるのであれば、私が知りたいくらいです。

よく考えてください。

もし仮に「楽」して稼げるのであればもっと資本力のある企業や投資家たちがどうしてこぞって、ここに資本を投下してこないのか。皆さん以上に稼ぐことに長けている企業や投資家がお金を出さないということは「簡単」ではあっても「楽」して稼げるというビジネスではないのだということは理解いただけるのではないでしょうか。

もちろん、ある程度稼げるようになれば人を雇用したりシステムを開発したりして自分の時間をより有効に使う手段を取ることができます。ただ、1円も稼げないのにも関わらず「楽」して稼ごうというその考え方のもとで取り組むのであれば、カメラ転売に限らずどんなビジネスでも稼ぐことはできません。 太った人がハンバーガーを片手に「手っ取り早く痩せたいです」と言う、これと同じ次元の話だと思っていただければわかりやすいかもしれませんね。

ただ、カメラ転売は確かに他のビジネスとは違ってお店を持つ必要もなく、商品単価も数千円〜数万円と比較的手が届きやすい資金で始めることができるため、取り組みやすいというのは確かです。またコレクターも多いため、ものによっては仕入金額よりもはるかに高値で売れることもよくあります。

だからといって、寝ていればお金が入ってくるような「楽」さがあるわけではないのでそこは勘違いしない方が良いかと思います。「自分で一からビジネスをすることを考えれば、はるかに稼ぎやすいな」くらいの認識で取り組むのがベターです。

しかし、これはカメラ転売でわけでなく無在庫販売やアフィリエイトなど、ネットで楽して簡単に稼げると言われているビジネス全般に言えることです。

要するに「そんなうまい話はどこにもありませんよ」ということ。

ただ、仮にカメラ転売に副業として取り組んだとして、1日数時間、毎日真面目に取り組めるのであれば本業レベルで稼げるようになるということは否定しません。実際に私や谷口さんもサラリーマンとして副業でカメラ転売を始めて会社まで立ち上げるに至りましたし、今指導している人たちの中にも副業なのに100万円以上稼いでいる人がいるわけですから。

多額の仕入れ資金が必要というイメージ

「カメラ転売には多額の資金が必要だ」という印象を持っている方は多いようですね。

ただ、ネット上で言われているほど、カメラ転売は多くの資金を必要とするビジネスではありません。実際に私がカメラ転売を始めた最初の資金は20万円でした。その後クレジットカードを使って仕入をするようになりましたが、現金として求められる資金は10万円程度あれば始められます。

逆に言うと、10万円の資金捻出ができない人は本業以外のビジネスに手を出すべきではありません。まずは自分の生活を見直し、本業に力を入れるべきです。そのままビジネスを始めても資金だけでなく気持ち的にも余裕がないので、副業どころか何をやってもうまくいかなくなるのは火を見るよりも明らかです。ビジネスに手を出すのではなく、自分の時間を切り売りできるアルバイトをしたほうが良いと思いますよ。

単価が高いから転売に向いていない?

「カメラは単価が高いから転売に向いていない」とブログで書いている人もいたのですが、これも明らかなポジショントークで、あまり本質をついていないなというのが個人的な印象です。もちろん高額なカメラもありますが、単価の安い商品を中心に仕入れをするのであれば、1個あたり3000円〜1万円程度の平均単価の仕入ができると思います。

以前書いた私の記事を参考にしていただければ分かると思うのですが、仕入値0円の商品が数千円で取引されるなど、カメラ転売では高いカメラしか扱わないわけではないということはわかるかと思います。

仕入値0円?!仕入資金がなくても稼げるカメラ転売の極意について語ります

大事なのは仕入資金ではなく「どうやって安く仕入れるのか」「どうやって高く売るのか」「販売の回転率を上げるためにどうしたらよいのか」と言った本質的なノウハウを知ること、仕入れ資金はそこを学んだ上でより稼ぐために必要な話になってくるものということは覚えておいてください。

稼げない理由は「デジタルカメラ」

「カメラ転売が稼げないと実践してみてわかった」と書いていたブログのほとんどで証拠として挙げられていた出品画像や販売履歴。これを見ていて私はとても驚いたのですが、なんとそのほとんどが「デジタルカメラ」を扱っていたということです。

もちろんデジタルカメラも中古カメラではありますが「それじゃあ稼げないの当たり前やん」と声を大にして言いたい。

私や谷口さんの指導では「デジタルカメラ」や「オートフォーカスレンズ」を扱うことは推奨していません。なぜなら「デジタルカメラ」や「オートフォーカスレンズ」は相場よりも安く仕入れる手法がかなり限られているから。また、デジタルカメラに関してはそのほとんどが時代とともに価値が低下していくということも挙げられます。

カメラ転売の本質は「フィルムカメラ」「オールドレンズ」といった時間とともに価値が上がってくるであろうと考えられる商品が中心です。それをコレクターやエンドユーザーに販売することで非常に高い利益率をあげられることが特徴です。

もちろんデジタルカメラなどでも利幅を取ろうと思えばできます。私たちもデジタル系は扱っているのでそれほど無下には言えないのですが、初心者や副業の人がデジタル系の商品を安く仕入れるためのノウハウは限られてきますし難易度もかなり高いと思います。もしデジタルで稼ぐのであれば直接買取や業者オークションでの仕入れがメインになると思います。ただ、これは時間も手間もかかるので、副業や転売というレベルで実践するのであれば、あまりおすすめできないと思いますね。

「デジタルカメラを売ってみたけど稼げない、だからカメラ転売は稼げない」と言っている実践者はカメラ転売の本質がまだつかめていないのかもしれません。

先にもあげましたが、玉石混合の情報の中からきちんと質の高い情報を取得するのも能力のひとつです。私たちはカメラ転売を行う方が稼げるよう、良質な情報をこれからもこの場で提供していくことをお約束します。

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